最近は、お部屋の中を実際に見る(内見)こともなく入居を申し込む方が増えています。
しかし、図面や客付け(入居希望者から部屋探しを依頼される側)の不動産業者の伝聞だけを頼った結果、「残念部屋」に住まわざる負えない事例もあります。
私が客付け業者としてお部屋探しをさせていただいた時の「残念部屋探し」の一部を例に、内見のメリットをご紹介します。
【内見して初めてわかること】
⓵図面(部屋)以外の状態がわかる
・新婚さんの新居探しで見つけたお部屋が実はベランダの向こうが墓地だったことがありまし た。駅から現地へのルートの反対側にあったので着くまで気づきませんでした。残念。
②動線は設備を動かすまでわからない
・全体的にきれいだが、流し台前の通路幅が狭いため下の収納扉を開けることができず、にもかかわらず、その奥にもグリルや冷蔵庫用のアース刺し等があるという使い勝手が悪そうなお部屋を内見。リフォーム等で後付けで前よりも大きな流し台を設置してしまったのだと思います。扉を外して使うしかないでしょう。

③デリケートな情報は内見時しか得られない
・大家さんのご自宅の一部のお部屋の内見話。大家さんの住所など個人情報が表に出ない形での募集をしていました。なので内見に来られた時に初めて部屋の形態を伝えたところ、安心ねと好感触の奥様とは裏腹にご主人が挙動不審に。どうやら、単身赴任先として部屋を探しているご主人本人としてはセコム以上に強固で逆に不安だったようです。自由に羽を伸ばしたかったのでしょうね。
④部屋の図面と実物の違いがわかる
・ベランダの洗濯機置き場を確認したところ、ベランダ自体が小さく置ける洗濯機が限られてくるお部屋・または図面に描かれているベランダ自体が存在しないというお部屋がありました。単身者用の家賃の比較的安いお部屋に多いので、コインランドリーを使うことを視野に入れておくのもありかなと思います。

⑤床の劣化度がわかる
・続けて内見すると、部屋ごとの床の感触に違いを感じました。同じクッションフロアでもぷかぷか度が違うのです。私の部屋は上階からの水漏れが原因で床のクッションフロアの一部が入居した時既にぷかぷかしていました。床下にはコンクリートスラブがあるので床が抜けて階下に落ちることはないのですが気にしながら生活しています。クッションフロアは湿気だけでなく経年劣化でもぷかぷかになります。分譲マンションだと、部屋ごとに貸主が違うので他の部屋との比較ができません。ぜひいろんな部屋の床を歩いて比較してみてください。
⑥内見を続けることで自分の中の理想と現実の違いに気づく
・郊外から都心に初めて引っ越すためのお部屋探しをさせていただきました。引越し前と賃料相場が違うので、極力安い家賃で探したところ、洗濯機置き場無し・職場から遠い部屋しかなく、毎日の通勤が辛いということで家賃がやや高めでもやっぱり通勤が楽な部屋を探すようになりました。こんな風にたくさんの内見体験を通して考え方がよりリアルにシフトできると思います。

入居希望者が多忙や遠くにいるため見に行けないということで、客付け業者が単独で内見だけしたり、部屋をオンラインで見せながら入居希望者に申し込みをするか判断させるところもありますが、毎日の生活を左右する住まいですから、時間を作ってご自分の目で直接見て決めて頂きたいものです。
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残念話 番外編
吹奏楽部に入っていた高校生時代の話です。同じ吹奏楽部に好きな子がいるとクラスメイトの男子Aくんに告げられ、それなら吹奏楽の発表会の時に花束でもあげたらとアドバイスをしました。
当日なぜか彼は墓参りに行くような和紙に包まれた菊の花束を持ってきました。それを渡したのか定かではありませんが(つか忘れた)、彼女には既につきあっている人がいたようでふらられてしまいました。
しかし薔薇の花束を想像していただけにどうなったら菊になるのか…。
A「お花をください」
花屋「(ちょうどお彼岸の季節だったからか)おはかですか?」
A「(緊張してたからよく聞き取れず、お花ですかと聞き返されたのかと思い)はい」
みたいな会話をしたのだろうか。
不慣れな年ごろだからしょうがないね。今も笑えます。ありがとう。

